嫁いだ娘しかいない場合に、お墓のことは不安になるものです。
今回は、嫁いだ娘が実家のお墓を継ぐ際に考えられる不安事項と、実家のお墓を継がなかった場合の選択肢を紹介します。
嫁いだ娘しかいない方は必見です。
⑴ 嫁いだ娘が実家の墓を継ぐことの不安事項とは
嫁いだ娘しかいないので実家のお墓を継ぐ際に他の人の不安事項になる可能性があります。
① 嫁いでいるため苗字が異なる
嫁ぐことで苗字が変わるため、血筋が一緒と言えども違和感を覚える場合があります。
また、嫁いだ娘がお墓を管理することは困難でないケースもありますが、娘が居なくなった場合に孫やそれ以降の世代が親近感を持ってお墓の管理をしてくれるのかという不安事項はあります。
② 宗派の違い
嫁いだ先が異なる宗派のお寺の場合は、他の宗派のお寺を継ぐことは難しいといえます。
特に双方が檀家を持っていた場合に、嫁いだ時点で夫の宗派に移ったことになるため、元の宗派に戻ることに手間がかかります。
しかし、苗字の問題は昔の家制度の名残りによるもので、宗派の違いも現在では法律上宗教上問題はありません。
お墓は、法律では、誰でも一緒に埋葬でき、仏教上では新しい戒名をもらい新しい世界を生きるという考えがあるため、制約はありません。
⑵ 嫁いだ娘が実家のお墓を継がなかった場合の選択肢とは
嫁いだ娘が実家のお墓を継ぐことに問題がなくても、継げない場合はあります。
その際には、それぞれの方法を用いてお墓を続けられます。
① 永代供養 にする方法
永代供養とは、継承者や親族ではなく、寺院や霊園が代わりに管理してくれる方法を指します。
費用も比較的安価かつ跡継ぎがいなくてもお墓は管理してもらえることがメリットです。
しかし、永代供養は個別に安置され続けるのではなく、一定期間後には、共同のお墓に納骨され、一度納骨されると取り出せません。
② 樹木葬 をする方法
樹木葬は、墓石の代わりに1本の木を目印にする里山型とガーデンや1本の木の下に植える都市型の2種類がある樹木を用いる供養方法を指します。
樹木葬はほとんどが永代供養のため、お墓を継承できない場合に用いられる方法の1つです。
ただしこの方法も一度遺骨を入れると取り出せないため、注意が必要です。
③ 納骨堂 にする方法
納骨堂にする方法は、遺骨を土に還さず、骨壺で納骨堂で保管する方法です。
昔は一時的に預かる場所でしたが、お墓の代わりに利用されることが多くなりました。
永代供養の場合は一定期間納骨堂で保管された後に合祀墓に埋葬されます。
他にも墓じまいをする方法もあります。
❖ まとめ
今回は、嫁いだ娘が実家のお墓を継ぐ際に考えられる不安事項と、実家のお墓を継がなかった場合の選択肢を紹介しました。
苗字や宗派による不安事項があるものの、現在では受け入れられていることが多いです。
しかし、お墓を継がないとなった場合には、お墓の管理を任せられる永代供養や樹木葬をおすすめします。
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