家族や親族が亡くなると、お通夜やお葬式など、さまざまな行事を執り行うことになります。
その中で、「命日」は非常に重要な意味を持ちます。
命日によって行事が行われる時期やタイミングが変わってくるため、命日の意味や数え方を知っておくことは、正しく行事を執り行うためにも重要だと言えます。
今回は、そんな命日の意味や日数の数え方について解説します。
⑴ 命日とは?
命日とは、故人が亡くなった「没年月日」のことを指します。
一口に命日と言っても、厳密にはいくつかの種類があります。
例えば、「祥月命日(しょうつきめいにち)」は亡くなった年の翌年以降の同月同日の命日のことを指します。
「月命日(つきめいにち)」は、亡くなった日のことで、例えば15日に亡くなった場合、毎月15日が月命日になります。
ただし、祥月命日と月命日は明確に分けられるため、1年のうちの月命日は、祥月命日以外の11回となります。
月命日は毎月訪れるということもあり、大々的に法要が行われるケースは少ないです。
何かしらの法要を行うとしても親族や知人は呼ばずに身内だけで故人を偲ぶ場合がほとんどで、法要を行わない場合でも普段より丁寧にお墓や仏壇を掃除したり、時間をかけて冥福を祈ったりといったことをします。
⑵ 亡くなってからの日数の数え方は?
亡くなってからの日数を数える上で把握しておかなければならないのが、法要を行うタイミングです。
法要には、時期ごとに大きく分けて忌日法要と年忌法要があります。
「忌日法要」とは、亡くなった日を「忌日」とし、忌日から7日ごとに行う法要のことを指します。
忌日法要は、忌日から7日目の初七日法要から49日目の四十九日法要までの7回がありますが、現代では7回の忌日法要が全て行われるケースは少ないです。
多くの場合、初七日法要と四十九日法要だけが行われます。
あるいは、亡くなってから100日目をめどに、百か日法要が行われる場合もあります。
「年忌法要」とは、定められた年の命日に行う法要で、一周忌、三回忌、七回忌、と数えられます。
一般的には三十三回忌を「弔い上げ」として、これをもって法要を終えます。
年忌法要は、一周忌だけが満1年目に行われますが、三回忌以降は数え年で行われます。
つまり、三回忌は亡くなってから満2年目、七回忌は満6年目、三十三回忌は満32年目に行われるということです。
❖ まとめ
今回は、命日の意味と数え方についてお伝えしました。
法要は命日に基づいて執り行われますが、法要には大きく分けて「忌日法要」と「年忌法要」があります。
このうち、年忌法要は一周忌だけが満1年目に行われますが、それ以降は数え年で行われる点に注意が必要です。
数え方を正しく理解して、間違いのないようにしましょう。