永代供養では、遺族の代わりに寺院や霊園が故人の供養を行います。
定期的な供養はもちろん、お墓の維持管理もお任せできるため、距離や時間の関係でなかなかお墓参りに行けないという方でも安心です。
そんな永代供養ですが、「法要についてはどうなのか?」と疑問をお持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
お墓参りと法要はどちらも供養という意味では同じですが、やっていることは別物です。
そこで今回は、永代供養における法要の必要性についてご紹介します。
⑴ 法要とは?
① 法要とは
法要とは、亡くなった方の冥福を祈って供養をする仏教の儀式のことを指します。
故人が極楽浄土に行けるようにするために行われる、重要な行事です。
1つ注意しておきたいのが、仏教には様々な宗派があるため、一口に法要と言っても、宗派によって考え方に違いがある場合があるということです。
例えば、浄土真宗では人は亡くなると同時に極楽浄土に導かれると考えられているため、浄土真宗における法要は、故人を偲び遺族が仏の教えを聞く場として行われます。
② 法事との違い
法事は、法要とその後の会食までを含めた行事を指します。
本来の法事は仏教に関する知識や仏の教えなどを広めるためのものでしたが、今では亡くなった方の追善供養を行う仏事全般を指すようになっています。
法要と法事の違いをまとめると、
【法要】宗教的な儀式のみ
【法事】法要やその後の会食などを含めた一連の行事のこと
⑵ 永代供養で法要は必要?
結論から言うと、永代供養では必ずしも法要を行う必要はなく、選択は人それぞれです。
永代供養では寺院や霊園が故人の供養を行ってくれるため、遺族が自ら法要を行う必要はありません。
ただし、法要を行うことは故人への追善供養となるため、可能であれば行うことが望ましいと言えます。
また、法要は「遺族が故人に代わって行う善行」という意味合いもあるため、法要を行うことで故人がさらに徳を積めるとされています。
さらに、法要を行うことで親族が顔を合わせる機会が生まれ、親族同士の仲が深まるといったメリットもあります。
このように、永代供養であっても法要を行うことには様々な意味があるため、可能であれば法要を執り行うことが望ましいと言えるでしょう。
❖ まとめ
今回は、法要の意味と、永代供養における法要の必要性についてお伝えしました。
故人の供養を行う法要は、永代供養の場合は必ずしも必要ではありません。
しかし、追善供養になることや、親族同士の仲を深める機会になることなどから、可能な限り執り行うのが望ましいです。
永代供養で法要を執り行う場合は、まずは寺院や霊園に相談してみてください。