お経をあげる意味をご存知でしょうか。
この記事では、お経の目的や動作の意味をご説明します。
ぜひご一読ください。
⑴ お経をあげる意味とは
お葬式や法事などの際に、お坊さんがお経を読まれると思います。
日本人の文化には親しみのあるお経ですが、その意味についてご存知でしょうか。
あまり意味を知らないまま受けいれている方も多いと思いますので、この記事では、意味について今一度考えてみたいと思います。
まずそもそもお経とは、仏教を世に広めたお釈迦さまがお説きになった多くの教えを、お弟子様たちが一生懸命まとめてくださったものです。
お経の内容としては、いろんなものがありますが、宇宙全体の真理だったり、わたしたちが心安らかに生きていくための考え方だったりが主なものです。
お経を聞いてもあまり意味が理解できないという方も多くいらっしゃるでしょう。
それでも問題ありません。
お経はそれ自体がとてもありがたいものなので、仮に、お経の意味がわからなくても、それを読んだり聞いたりするだけで功徳やご利益が得られるとされています。
つまり、お釈迦様やさまざまな仏様の教えがたくさん詰まったお経を「とにかく読みなさい、そして聞きなさい」ということなんですね。
それでは、お経を読む意味は何でしょう。
お葬式や法事など、亡くなった人の供養をする時にはお坊さんがお経を読みます。
そのため、多くの人が故人のために読むものを思っているでしょう。
しかし正確には、お釈迦様の教えをもう一度学び直し、改めてお経の功徳やご利益を頂いて、感謝をすることが目的です。
つまり、読む人も聞く人もみんなを幸福にするものということです。
⑵ お経が読まれる場で行う動作の意味とは
お経が読まれている場面を思い出してみてください。
お坊さんが合掌したり、礼拝したりしている姿が思い浮かぶでしょう。
それらの動作にも意味があります。
まずは、【合掌】です。
ご存じとは思いますが、顔や胸の前で、左右の手のひらを合わせる動作のことです。
これは、仏様を信じていることを表する動作の1つです。
次に【礼拝】(『れいはい』ではなく『らいはい』)です。
これは、合掌の姿勢で上体を45度くらい前方に傾けて、礼をして、ゆっくりと上体を起こす動作です。
礼拝には、お礼をするといった意味や感謝するなどの意味があり、祈ることではありません。
また、挨拶にも使われます。
❖ まとめ
この記事では、お経を読む行為について詳しく解説しました。
また、お経が読まれている場面での行為の意味もご説明しました。
これからは意味を意識しながら聞いてみてください。