日本国内で行われる葬式の多くは、仏教の葬儀である仏式葬儀ですが、宗派によって葬儀の作法は異なります。
宗派は葬儀を行う際だけでなく、先祖供養全般においても大切な事柄であるため、しっかり把握しておく必要があります。
そこで今回は、宗派がわからない場合の見分け方を解説します。
⑴ 宗派の見分け方とは
家の宗派を見分ける方法は、いくつか存在します。
ここでは、代表的な3つの調べ方を解説します。
① 親戚に尋ねる
今よりも昔の方が、寺院との関係性が密接だったことから、年代が上の親戚は、宗派を知っている可能性があります。
父方の兄弟姉妹をはじめとして、親戚に尋ねてみると良いでしょう。
結婚によって、父親が母方の姓に変更している場合は、母方の親戚に尋ねてみることをおすすめします。
菩薩寺がある場合は、それに関連する情報を何か入手できれば、宗派の特定に近づくでしょう。
② 仏壇を確認する
仏壇にも、宗派によって違いがあります。
そのため、祀られているご本尊やその両脇に設置されている脇侍を確認すれば、宗派を特定できる可能性があります。
③ お墓を確認する
材質や形、色といったお墓デザイン自体には宗派による違いはありませんが、彫刻されている内容から、宗派を特定できる可能性があります。
しかし、現代では彫刻の自由度が増してきていることから、お墓から宗派を特定できない場合も考えられるため注意が必要です。
⑵ 葬儀のマナーの違いとは
宗派によって教えが違うことから、葬儀でのマナーにも違いがあります。
そのため、葬儀の際に唱えるお経、焼香の作法などに宗派の特色が出ます。
読経の違いとしては、宗派ごとに重視している経典が違うため唱えられるお経も異なります。
聞き分ける方法として、浄土真宗・浄土宗は『南無阿弥陀仏』、日蓮宗『南無妙法蓮華経』という題目や、宗派ごとの念仏を聞いてみるとわかりやすいですね。
また、焼香の違いとして、宗派ごとにお焼香の回数や作法にも違いがあります。
お焼香の回数は、分派によって分かれることがあるため、お焼香の前に案内がある場合は指示通りに従うと良いでしょう。
❖ まとめ
以上、宗派がわからない場合の見分け方を解説しました。
宗派を見分けて、適切なマナーで葬儀を行えると良いですね。
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