お坊さんにお布施を渡すというのは、普段生活する上であまり経験するものではありませんよね。
「知らずに失礼なことをしてしまわないか心配」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、葬儀でお布施を渡すタイミングとお布施のマナーについて解説します。
⑴ お布施を渡すタイミングとは
お布施を渡すタイミングは、特別なことがなければ葬儀の前に、『寺院・僧侶控室』または『宗教者控室』にてお坊さんに挨拶する場面が最適でしょう。
葬儀では、菩提寺でもお坊さんが到着すると、葬儀会社の社員が伝えてくれる場合がほとんどです。
菩提寺と深い関係を築いている場合は、自分たちで対応することもあるかもしれません。
その際にお布施を渡しておきましょう。
葬儀会社にお坊さんの手配をお願いするときは、挨拶のタイミングがお坊さんとの初顔合わせになるため、葬儀会社が全てセッティングしてくれます。
また、葬儀直前に時間がない場合は、終わってから渡しても問題ありません。
ただ、これはあくまでも一般的な話になりますので、不安な場合は事前にお寺の方に確認しておくと良いでしょう。
お布施のタイミングについて問い合わせることは失礼にはあたりませんので、迷ったら確認することをおすすめします。
⑵ お布施のマナーについて
お布施を渡す際にはマナーがあります。
まず、手渡しをしてはいけないということです。
お布施を渡すときは、黒盆の上に乗せるか、袱紗(ふくさ)を開き、その上に乗せましょう。
菓子折りも一緒に渡すなら、その箱の上に置いて一緒に渡す方法でも構いません。
袱紗(ふくさ)ですが、こちらは派手な色を選ばないようにしましょう。
紺、紫、グレー、深緑等のシックな色が無難でしょう。
特に紫色のものは、葬儀だけでなく結婚式などのお祝い事でも使えますので、1枚持っておくことをおすすめします。
お布施は、奉書、半紙、白封筒などで包みましょう。
一般的に水引を付ける必要はありませんが、市販で水引がついているものもあります。
そちらも使っていただいて大丈夫です。
また、お布施は、お布施を入れるための袋の「御布施」と書かれている面にお札の肖像画を見えるようにすると良いでしょう。
最近では気にしない方も多いですが、祝い事ではないときに渡すお札は新札を避けるのが一般的です。
気になる方は、お札に折り目をつけておくのも良いかもしれません。
❖ まとめ
葬儀においてお布施を渡すタイミングと、そのマナーについて解説しました。
お布施は葬儀の前に、手渡しをしないように気をつけながら渡すと良いでしょう。
今回解説したことは、あくまでも一般的なことですので、地域によっては異なることもあります。
念の為、お世話になるお寺に確認しておきましょう。