近年増加している『墓じまい』ですが、浄土真宗と他の宗派では法要の名称が異なる事はご存知でしょうか?
❶ 閉眼法要(へいがん)☜ 浄土真宗以外の宗教
お坊さんを招き、墓前にて読経して頂き、お墓に宿る仏の魂を抜く事です。
『閉眼』とは、本来仏像の目を閉じるという意味があり、魂の宿るものを一時的に単なる造作物にすることを言います。
また、地域や宗派によって呼び方も様々で、『抜魂式』や『御性根抜き』とも言います。
閉眼法要は、傷んだお墓を修理したり、墓地の場所を移動する際に行います。
基本的には施工前に行い、閉眼法要をした後で無ければ、石材店はお墓を加工・解体したり修理してくれません。
一般的には、“竿石の部分に魂が宿る”と言われており、この部分を加工したり動かす場合は、お坊さんに閉眼供養を行って頂く必要があると言われております。
❷ 遷仏法要(せんぶつ)☜ 浄土真宗
『遷座法要』(せんざ)ともいい、浄土真宗において墓石・仏壇を別の場所へ移転したり、傷んだ箇所を修理する際に、お坊さんを招いてお経をあげていただく法要です。
浄土真宗では、教義上、『閉眼法要』という言い方は用いません。
【参考】
浄土真宗では、お墓を新しく建てた際に行う法要のことを
「建碑(けんぴ)法要」または「建碑式」と呼びます。
浄土真宗では霊魂の概念がないので、他の宗派のようにお墓に魂を入れるという意味の
「開眼法要」や「お性根(おしょうね)入れ」、「お魂(たましい)入れ」などは使いません。
❖最後に
ご承知の通り、近年では新たに墓地を購入される方より、墓じまいされる方の方が増える傾向にあります。
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