浄土真宗はわが国最大の仏教宗派であります。
日本全国で浄土真宗(正式には10派あります)の寺院数は約20,000ケ寺、信仰者『正式には「門徒(もんと)」といいます』は約2,000万人いると言われています。
【参考】①本願寺派(西本願寺) 寺院数 10,196 門徒数 792万2,823人
②真宗大谷派(東本願寺) 寺院数 8,540 門徒数 791万8,939人
③浄土宗 寺院数 6,913 檀信徒 602万1,900人
※文化庁「宗教年鑑」2017年2月発表より抜粋
大手書店にも、『浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか?』という本が並んでいるほどです。
そのため、この宗派のお経を聞いたことがある方はたくさんいらっしゃるのではないのでしょうか。
南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)を繰り返し読むお経が浄土真宗です。
この言葉はよく耳にすると思います。
そこで今回は、浄土真宗のお経の意味を解説します。
意味を知れば、葬式や通夜で聞くときにただ聞くだけではなくなりますよ。
❖ 浄土真宗のお経とは
仏教をつくったお釈迦様がお話ししたことをまとめたものです。
お葬式でよく読まれるので、死者の供養のことだと思われている方も多いですが、実はそうではありません。
主に人生の生き方や真理について説かれています。
インドから中国に伝わり、そこで漢字に直されてから日本に入ってきています。
そのため日本の漢字とは違い、ほとんどの方は読めません。
お経は全部で 7,000巻もありますが、浄土真宗ではその中の3つを大事にしています。
これを『浄土三部経』と呼んでいます。
❖ 浄土真宗の3つのお経の意味
3つのお経にはそれぞれどんな意味があるのでしょうか。
① 仏説無量寿経 (むりょうじゅきょう)
これは3つのお経の中でも、最も重要視されているお経です。
【南無阿弥陀仏】を多く唱えます。
【阿弥陀仏】は極楽浄土に住む仏のことで、【南無】は『信じます』という意味です。
徳を積み、感謝をしたうえで、これを唱える人は誰でも浄土に往生させると、このお経では説いています。
② 仏説阿弥陀経 (あみだきょう)
このお経では阿弥陀仏の力の尊さや極楽浄土の素晴らしさが説かれています。
主に極楽浄土の様子が書かれています。
また、3つのお経の中で最も早くできたお経です。
③ 正信偈 (しょうしんげ)
親鸞聖人が仏教の教えをまとめたものです。
そのため、正確にはお経というより、偈(うた)です。
一般人にとても親しみやすい節となっています。
浄土真宗では重要な書物の1つになっています。
葬式や法要、お盆などほとんどの場面で読まれ、1番なじみが深いお経です。
❖ まとめ
ここまで、浄土真宗のお経の意味を解説しました。
お経にはお釈迦様が説いた人生の生き方について、とても詳しく書かれています。
その深い意味を知れば、きっと得るものがたくさんありますよ。
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