檀家離れが進み、『いつもの決まった特定のお坊さんに依頼する』という昔ながらの傾向は薄れてきています。
決まった宗派へのこだわりがなく、『手軽にお坊さんへ依頼して費用を抑えたい』という方が増えてきていている事が背景にあります。
葬儀にかかる手続きの不明点は多く、その費用はかなりかさむもので、100人規模の葬儀には500~1,000万円かかるとされています。
このような背景を踏まえ、オンラインで依頼できるお坊さんの葬儀への派遣サービスの仕組みとその人気の秘密をお伝えします。
❖ 日程調整がつきやすい
サイトに登録しているお坊さんの母数が多い為、従来の以来の仕組みに比べて希望日時にお坊さんを呼びやすいです。
葬儀の依頼はご親族の死去からすぐに行うもので早急に対応しなくてはならない問題ですからこれは大きな利点です。
ただし、お盆などの繁忙期は例外ですのでお気をつけ下さい。
❖ お布施が定額
お布施とは、通夜・葬儀・法要等で供養をしてくれるお坊さんへ渡す謝礼のようなものですが、本来はお寺への寄付でした。
よく悩みになるのがこのお布施にいくら包むか? という事です。
というのもお布施はいわば「気持ち」なので、定額でなく自由に決めていいのです。
しかし、「常識的な金額を包みたいが、いくらがその常識的な金額なの?」と考えさせられます。
一方でお坊さん派遣サービスでは葬儀・法要ごとにあらかじめ金額が定められており、それらを確認し、納得した上で依頼する事が可能なので、このような悩みを持つ必要はありません。
❖ 檀家から離れられる
近年では、『檀家離れ』が急激に進んでいます。
その原因としては菩提寺が遠いことや、菩提寺に葬儀を依頼するとそのあとの法要を通じた関係が面倒だったり、煩わしい。という事が挙げられます。
お坊さんの派遣サービスでは、菩提寺へわざわざ赴く必要がありませんし、葬儀でお坊さんを依頼した後、檀家のように関係性が続く事がないため、寺院への維持費や寄付金等の別途費用を払う必要はありません。
❖ お車代・お膳料・心付けが原則不要
【お車代】とはお坊さんへの交通費
【お膳料】とはお坊さんへのお食事代
【心付け】とはお坊さんへの謝礼
しかし、すでにお伝えしたようにお布施もお坊さんへの謝礼としてあるので、重複して支払うことになります。
お坊さん派遣会社においてはお布施としてこれらの費用は内包されていて重複して払う必要がありません。
❖ まとめ
以上、檀家離れ・寺離れを主な理由とした、お坊さんの派遣サービスの人気が上がってきている実情とそのメリット、仕組みについてお伝えしました。
「手軽に形式的に葬儀をすませたい」
「法事等の節目節目の時だけ、お経を唱えてもらいたい」
といった方には最適のサービスではないでしょうか?