「初めまして。 この度、友人から御社の電話番号を教えてもらいました。
実は、妻が新型コロナウイルス(オミクロン株)に感染いたしました。
今、東京から新大阪へ戻っているところで、新幹線の中から電話をしています。
途中電話が切れた場合は再度かけ直しますのでご容赦下さい。
私達夫婦は共に大阪出身ですが、妻を大阪に残し、単身赴任で東京と大阪を行ったり来たりの状態で3年が経ちました。
妻は特に持病も無く、年に1度は勤務先の人間ドックも欠かさず受診しており、人一倍に健康には気をつけていました。
6日前に妻から電話があり、『のどの痛みと37度の微熱があるので、病院へ行ってくるね』との事でした。
その後、検査の結果連絡が入り、『陽性』との事でしたが、仕事が立て込んでおり、私は直ぐには大阪へ戻れず、病院任せでした。
テレビを見ておりましても『オミクロン株は重症化しない』と言われてましたので、すぐに回復するだろうと軽く考えておりました。
しかし、昨日の深夜に、入院先の病院から電話があり、『奥様の様態が急変したので至急お越しください』との事でしたので、今、大阪へ戻っているところです。
あまりにも急な事で、まだ冷静な判断が出来ない状態ですが、大阪へ戻り、容態によっては改めてお電話をさせていただきます。」
といった趣旨のお電話でした。
そして翌朝、田中様より再度お電話があり、
「先程妻が逝去いたしました。陽性と診断されてから僅か7日後に亡くなってしまいました。
本当に残念でなりません。
明日の夜に妻の火葬があり、収骨は10人未満であれば、させてもらえるとの事でした。
4日後が亡き妻の【初七日】にあたります。
コロナ感染による逝去のため、通夜・葬儀が出来ませんでしたので、
せめて初七日の日に、
【葬儀】と【初七日】のお経をあげてもらいたいです。
妻と暮らしていたマンションへ僧侶をお願い出来ますか?」
とのご依頼でした。
早速、僧侶の手配をし、担当住職より、田中様へ
① 時間・場所 ② 法名の希望文字 ③ 質疑応答・ご要望
等のご挨拶電話をかけ、
昨日、故人様の自宅マンションにてご法要を勤修させていただきました。
田中様、この度は大変急な訃報に際し、心よりお悔やみ申し上げます。
どうかお力落としのないよう、当会スタッフ・僧侶一同、心よりより念じております。