先日、弊社宛に下記内容のお電話がありました。
「南川です。先日の母の葬儀では大変お世話になりました。
父が16年前に他界してから、母はずっと一人で生活していましたが、
その母も亡くなり、この度、私達の実家である戸建ての家を売却することにいたしました。
母が生前中、『○○(私・娘の名前)は、一人娘だし、名古屋に嫁いで向こうでの生活もあるので、
私が死んだら、もう誰もいなくなるので、この家は処分していいよ。』
と申しておりました。
私の実家は、阪急電車の桂駅から徒歩5分なので、大変好立地なため、不動産屋さんからも売却依頼の電話がよくかかっていました。
この度、亡き母の四十九日法要と同日に、長年亡き両親が手を合わせていた仏壇も処分するため、
【お性根抜き】もお願いしたいのですが、可能でしょうか?」
といった内容でした。
本来、浄土真宗では、「お性根(しょうね)抜き」にあたる法要を「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼びます。
今まで使っていたお仏壇を処分する際には、まずご法要をいたします。
このお仏壇の処分する前のおつとめを、一般的には「お性根抜き」とか「魂抜き」と言う方が多いでしょうか…
また、他宗派では閉眼法要(へいがんほうよう)などと言いますね。
浄土真宗では、遷座法要(せんざほうよう)もしくは遷仏法要(せんぶつほうよう)という法要をつとめます。
聞き慣れない言葉だと思いますが、遷座というのは阿弥陀さまの場所を動かすという意味です。
このお仏壇を処分する時には、いろんな方に「魂を抜いてください」って言われるんですが・・・
正直なところ、お坊さんには仏様の目を開かせたり閉じさせたり、魂を入れたり出したりするような力はないんですよ。
現実的に考えて、ここまで自分の先祖を通して仏の教えに出会う場所であったお仏壇の前で、
『最後に感謝の気持ちでおつとめしましょう』という意味です。
といったお話を南川様にさせていただきました。
「通常、弊社ホームページ上でご案内の通り、ひとつのご法要につき、35,000円の料金を申し付けていますが、
南川様の場合、葬儀に引き続きのご法要依頼ですので、5,000円割引の 30,000円。
また、同日法要割引で遷仏法要は、30,000円から10,000円割引適用で 20,000円。
合計 50,000円にて、【四十九日法要】と【遷仏法要】の二つのご法要を承ります。」
とご回答いたしました。
「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いいたします」
との事で、葬儀担当僧侶と電話にて、打ち合わせをいたし、
11月17日(水)午後1時よりご法要を勤修させていただきました。
南川様、この度も弊社【 浄土真宗お坊さん派遣.com 】 へご用命いただき、誠にありがとうございました。