浄土真宗とは、日本の
仏教の宗派の一つ。
全国に約2万ケ寺の末寺を持ち、信者(門徒)数は約2,000万人を超える、日本最大宗派です。
浄土真宗は明治以降の呼び名で、それまでは一向宗、門徒宗と呼ばれていました。
親鸞聖人の教えをもとにした浄土教の一つで、阿弥陀如来の本願力を信じることで往生するという絶対他力の立場をとっています。
根本経典は、浄土三部経(仏説観無量寿経、仏説無量寿経、仏説阿弥陀経)。
親鸞の死後、彼が布教した関東の門徒と、親鸞の血縁で親鸞の廟堂を管理する一派に分かれていました。
この廟堂は覚如によって本願寺という寺院とされ、関東の門徒の反発を招き彼らと本願寺教団が分かれることになりました。
本願寺を中心とした教団は本願寺8世蓮如の布教活動により教勢を大きく拡大します。
このころから門徒が各地で一向一揆を起こして大名と対立するようになり、とくに織田信長とは10年におよぶ石山合戦を行いました。
このとき和睦を受け入れるかしないかで教団内は大きく意見が分かれます。
その後東西の二つの本願寺が建てられ教徒も二つに分裂したのです。
阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき、浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化します。
今から2500年以上前にお釈迦様によってお説きいただいた仏法は、いついかなる時代にあっても変わることのない、普遍の教え、真実の教えです。
その仏教は、インド、中国、そして、朝鮮半島を経て、幾多のご苦労の中、私どもの日本に伝来しました。
その中でも、お念仏の教えは、インド、中国の高僧方によってお伝えいただきました。
そのお念仏の教えを日々の生活で悩み苦しむ私たち、苦しみを苦しみとも感じずにいる無明の中の私どもに、お念仏の教えとしてわかりやすくお説きくださったのが、親鸞聖人です。
親鸞さまがお教え下さった浄土真宗のみ教えは、「阿弥陀さまの本願を信じ、念仏申せば仏となる」というお念仏のみ教えです。
そのお念仏のみ教えは、私たち一人一人のかけがえのない人生を活かし、受け止め、生きる大いなる道です。
忙しい毎日に追われ、目先のことにとらわれて、人生において大切な意味を見失っています。
私どもに伝わるまで長い年月受け伝えていただいた浄土真宗のみ教えは、その苦悩の中、何ものにも妨げられることのない、力強い生き方、明るく確かな真に安心して歩んでいける道へと導いてくださる教えなのです。